さゆぽんの防犯対策インタビュー

第3回:「セーフコミュニティ国際認証」を取得した豊島区の「安全・安心まちづくり」について

インタビュー参加者写真

右:高野 之夫(豊島区 区長) 左:インタビュアー 古屋 早百合 東セ協

さゆぽんの防犯対策インタビュー。3回目の今回は、日本全国で5番目、東京都では初めて「セーフコミュニティ国際認証」を取得した豊島区の「安全・安心まちづくり」について、豊島区の高野之夫区長にお話を伺いました。

高野 之夫(豊島区 区長)

昭和12年12月25日生 豊島区に生まれる
豊島区立池袋第五小学校卒業
昭和35年3月 立教大学経済学部経済学科卒業
昭和58年5月~平成元年6月 豊島区議会議員
平成元年7月~平成11年3月 東京都都議会議員
平成11年4月 豊島区長に就任

〈趣味〉絵画(クレヨン水彩)、読書、スポーツ観戦
〈愛読書〉歴史物
〈好きな食べ物〉豆腐(1日1回は食べます)
〈血液型〉AB型
〈座右の銘〉頭は低く 目は高く 心は広く 身は軽く
〈信条〉元気 やる気 勇気 笑顔
夢を持とう!それが未来を切り拓く
〈健康法〉歩くこと
〈私はこんな人物です〉商人の家庭に育ち、街を愛し、人を愛し、いつも区民の目線で考え、行動する。

※豊島区HPより参照


大都市だからこそセーフコミュニティ認証を
取得するという至難の技に挑戦する意義がある

インタビュアー 古屋 早百合 東セ協

さゆぽん 豊島区は、世界保健機構(WHO)が推奨する国際認証制度「セーフコミュニティ」を2012 年に取得し、「科学の目」と「人のつながり」を生かした安全・安心のまちづくりを実践されています。豊島区のセーフコミュニティの活動は、「対策委員会」と「地域区民ひろば」とで成り立ち、「対策委員会」は、10項目の重点課題に対応して現状を整理し、分かりやすい情報提供、予防における改善策や学習プログラムを策定。小学校単位で設置される「地域区民ひろば」が、区民にセーフコミュニティ活動を広げる役割を果たしているとのことですが。

高野区長 豊島区には、22の小学校区域があり、その区域ごとに「地域区民広場」を作りました。児童館と高齢者の施設を一体にするなどして、世代間交流を含めたさまざまな活動の拠点となっています。認証を受けた当時、豊島区のようなスタイルは世界初と大変称賛されました。ここに至るまでに10 年かかりましたが、現在、22拠点がすべて出来上がり活発に活動しています。「街づくり」の基本は、やはり「安全・安心」、これが全てなんですよね。豊島区は、「文化芸術創造都市」「教育都市」「健康福祉都市」といった、さまざまな都市の将来像を創造していますが、いずれも「安全・安心」がなければ絶対に出来ない。「安全・安心」な街を目指そうとした時に、「セーフコミュニティ」というWHOの認証制度を知り、取得に向けて活動を始めました。日本では5番目、東京では初めての認証という、認知度のそれほど高くない認証制度でしたので、区民の皆さんに浸透するには全くゼロからのスタート。地域区民広場などを通して浸透するのに数年かかりました。認知度は、全区民では50パーセントは超えたでしょうか。地域区民広場の利用者に関しては、80 ~ 90パーセントの方に認知していただいています。


ページトップへ