
刑法犯認知件数の3割を占める自転車盗足立区のとった対策とは
詳しくお話いただきありがとうございます。
お話の中で、自転車の盗難が多いということがありましたが、こちらについては現在はいかがでしょう。
足立区において、刑法犯認知件数の約3割が自転車盗です。私たち行政や区民は、警察ではありませんから犯罪捜査はできませんが、少なくとも犯罪抑止には関わることができるはずです。例えば、盗まれる自転車は、無施錠の場合が多いですから、駐輪の際には必ず「鍵をかける」こと。街の中から放置自転車を少なくすること。足立区は、こうした自転車対策に、積極的かつ重点的に取り組んでいます。特に、放置自転車の撤去を徹底的に行っています。その結果、現在足立区は、都内で放置自転車の一番少ない自治体になっています。こうした環境下でも盗まれる自転車。それは路上等に放置されたものではなく、主に駐輪場から盗まれているという報告が警視庁生活安全部からありました。駐輪場に停めたからとつい安心して無施錠のまま…というのが盗まれているんですね。
今後も鍵をかけることを徹底的にPRしていくことが必要だと考えています。
自分たちの街は、自分たちで守るという意識
足立区では、治安向上・犯罪の抑止活動として地域団体が地域見守り活動を推進する目的で補助金を出していらっしゃいますね。防犯カメラなどの防犯設備の設置費用の補助ということですが。
「平成25年度足立区地域における見守り活動支援事業」のことですね。
最近、カメラ映像が手掛かりとなって犯人が捕まる、ということが多くなりました。区民の方々も「カメラが必要」という意識に変わって来ています。つい10年前までは、カメラをつけるというと「監視社会」だと言われ、商店街に設置することすら一苦労でしたが、今は区民の方から手を挙げていただけるようになってきました。
平成25年度は、集合住宅における防犯カメラの設置に力を入れました。平成26年度からは、町会・自治会に防犯カメラをつけることで、「面」的に安全な地域を広げていく計画です。点から線、線から面へ、防犯カメラ設置の取り組みを展開していこうと考えています。
ただ一方で、防犯・防災の面で一番怖いことは、「カメラをつけたから安心」という気持ちになってしまうこと。「カメラ頼みで住民が何もしなければ、逆に犯罪は増える」という専門家のご指摘もあります。
カメラはあくまでも補助的なツール。パトロールや挨拶運動、死角を作らないようきちんと清掃するなど、「自分たちの街は、自分たちで守る」という意識を、区民の方には持っていただきたいと思います。
そうした意識を、町会全体で共有することこそが一番の防犯・防災であり、カメラはそれを補助するものです。
区では、この事業にかなりの資金を投入していますが、それは、単に「カメラをつけるお金を出しますよ」というものではありません。町を良くしようという「憲章の作成」や「防犯パトロール」への協力などとセットです。それではなくては意味がないですからね。









































