しげミンが聴く 防犯対策インタビュー。4回目の今回は、東京都青少年・治安対策本部の倉田潤本部長をお訪ねし、東京都における治安対策についてその現状と今後についてお話を伺いました。
本日は大変お忙しい中、本当にありがとうございます。まずはじめに、都庁の中で「青少年・治安対策本部」は、どのような役割をなさる部署なのでしょう。

治安対策というとすぐに警察、警視庁というイメージがあると思います。 しかし、治安を考えると、様々な連携をして行かなくてはなりません。 例えば、人という側面から考えますと、青少年の健全育成、人づくりということになります。 犯罪防止となりますと、地域の方々、ボランティアの方々との連携、その他に防犯カメラ等の防犯的な措置をとっていくということもあります。 他にも、雇用対策も関係してくるかもしれませんし、教育問題など、さまざまに関係してくると思います。 治安と一口に言っても、ソフト面、ハード面で、いろいろなことがあり、治安づくりは、警察だけでなく、行政として、都民の皆さんと連携しながら果たしていく役割が、ずいぶん大きいと思うんですね。 「行政が役割を果たしていく必要がある」ということを、いち早く東京都が取り組み始め、平成15年頃、石原都知事が「東京の治安を改善しなければならない」という考えを出し、その拠点を都庁に作ろうということになり、緊急治安対策本部を、その後治安の問題には青少年の問題が深く関係していることから「青少年総合対策本部」を設置し、これらを統合して平成17年8月に現在の青少年・治安対策本部が発足いたしました。 地域の方々、都民の方々、警察、行政、行政といっても、都庁だけでなく、区市町村など自治体の方々、そういう中での連携をプロモートしていく役割も、私たちの大事な任務と思っています。 だからこそ、青少年・治安対策本部には、私のように警察庁や警視庁出身者の他、東京都はもちろんのこと、教育・学校関係者、入国管理に関係される方々、区市町村からも人が来ており、いろいろな方々と連携して取り組む組織になっています。