いち早い110番通報体制を!!

2017-06-12 10:10:14 投稿者:管理者

 2016年(平成28年)7月26日に神奈川県相模原市にあ
る神奈川県立の知的障害者福祉施設で大量殺人事件
が発生いたしました。19人の死亡を確認し、重傷の20人
を含む負傷者26人が病院へ搬送されるという大きな事
件となりました。
抵抗することのできない弱い立場の人々に対する暴力事
件は許されるものではありません。
この事件を契機に再び障害者施設や老人ホーム、福
祉施設や病院での防犯体制が見直されるようになって
おります。
不審者の侵入そのものを防ぐこと、いち早く侵入を検知
すること、さらにいち早い警察機関への通報が求められ
るようになっています。
事実この事件直後から警察機関への110番非常通報
装置に関するお問い合わせが増えており、こうした施設
への設置が徐々に進んでいくものと思われます。

振り返りますと、2001年(平成13年)6月、大阪府池田
市の大阪教育大学附属池田小学校で小学生無差別殺
傷事件が発生いたしました。
この池田小学校の惨事を受けて、東京都では警視庁と
協議の上、都内約6,000施設の公立私立小中学校・保育
園・幼稚園・教育施設に学校110番非常通報システムを
導入することを決定いたしました。
このシステムは非常ボタンを押すと、警察の通信司令
室に自動通報され、いち早く警察官が現場施設に駆けつ
ける事が出来るシステムです。
このシステムの重要性から、東京都ではその後、学童ク
ラブ、児童館、小規模保育施設にも非常通報装置を設
置するようになっています。
また東京都だけでなく、日本全国の小中学校・保育園・
幼稚園で110番非常通報システムが導入されることとなり
ました。

この学校110番非常通報システムはどのような機器で
構成されているのでしょうか。
まずは非常ボタンがあります。一施設に2個から3個設
置されます。(施設によって異なることもあります)
緊急時にはそのボタンを強く押します。
それから受理用電話機が設置されます。
この電話機は、警察機関への通報メッセージ終了後、指令
台からの逆信に応答するための専用の電話機となります。
また通報状態表示機が設置されます。これは通報状態を
表すもので、通報ボタンが押されたこと、警察指令台から
逆信があったことを示すようになっています。

現在2,300を超える東京都内の施設を保守管理しております。
監視センターでの24時間365日の監視、年4回の点検員によ
る保守作業が行なわれております。
今後、必要とされる障害者施設や福祉施設への設置に
向けてこれからも万全な体制を整え、ご要望にこたえて
まいりたいと思います。
いち早い110番通報を目指して活動してまいります。

 

学校110番委員会
委員長 青木  一

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