しげミンの防犯対策インタビュー

第7回:海外におけるセキュリティ事情について

インタビュー参加者写真

左から:後藤しげみ 東セ協理事、エリック フリース モンドーフさん(デンマーク大使館 科学技術参事官)、櫻井兼二 東セ協副理事長

しげミンが聴く防犯対策インタビュー。7回目の今回は、海外におけるセキュリティ事情について、デンマーク大使館の科学技術参事官を務められている、エリック フリース モンドーフ(ERIK FRIIS MONDORF)さんをお招きし、デンマークのセキュリティ事情、セキュリティ関連企業についてのお話しを伺いました。

エリック科学技術参事官

ERIK FRIIS MONDORF(エリック フリース モンドーフ)

<職務>

デンマーク王国大使館(在東京)、商務部(2002年10月?現在) 科学技術参事官(ICT分野のエキスパート)
デンマークと日本企業の関係の発展、開発とサポート。デンマークの依頼人に代わって日本の顧客向けITのソフト&ハードウェアの販売活動を担当。

<大学教育>

デンマーク工科大学(1988年8月?1992年2月):生産管理、理工学学士号を取得 信州大学、日本 (1992年10月?1995年3月):経営戦略、経済学修士


将来的な希望として日本の防犯設備士の資格を取得したい(エリックさん) 櫻井兼二 東セ協副理事長

しげミン 本日は、NSK(東セ協 会員企業)さんのお取り計らいもあり、エリックさんには、当方のインタビューにご快諾くださいまして、誠にありがとうございます。海外のセキュリティ事情についての理解を深める実りある時間にしたいと思っております。よろしくお願いいたします。
最初にエリックさんの経歴を教えてください。

エリック科学技術参事官 私は現在44歳で、デンマーク大使館に勤務しています。担当部門は、情報システム。ICT(情報通信技術)と言われています。前職は、デンマークのコンサルティング会社「アクセンチュア」で3年間、特に通信会社のプロジェクトをやっていました。日本でいうならば、NTTやSoft Bank、auというようなところですね。デンマーク、スウエーデン、ベルギー、イスラエルで、そうしたプロジェクトに携わりました。
学歴としては、デンマークでは、テクニカルユニバーシティ(工科大学)で学び、その後、交換留学生として来日。名古屋大学で、半年間フルタイムで日本語を学び、その後、信州大学の大学院に学びました。

櫻井 素晴らしいご経歴ですね。日本に興味をもっていただいたことは嬉しいことです。趣味はおありですか?

エリック科学技術参事官 趣味は仕事ですね(笑)。スキーは好きです。昔はスポーツとしてライフルもやっていましたが、日本では、なかなか免許を取るのが難しいですね。個人的な希望として、日本で「防犯設備士」の資格を取りたいと思っています。

櫻井 本当ですか! それは嬉しいですね。

エリック科学技術参事官 まだまだ遠い将来の話です。どのようなテストが行われるのでしょう。日本語は読むのは大丈夫ですが、書くのは難しいですね。やはり日本語で書くテストですか?

しげミン 記号で選ぶテストと計算、図面を読むテストです。エリックさんならきっと大丈夫です。デンマークではそういった資格制度はあるのですか?

エリック科学技術参事官 あることはありますが、制度として整っているのは、日本が一番ではないでしょうか。アメリカもかなりきちんとしたものがありますね。

櫻井 欧米は、「防犯」というよりも「防衛」というイメージがあります。銃を持ったガードマンがいる…というような。

エリック科学技術参事官 デンマークの場合は、銃を持つのは、警察や政府機関の人間以外は無理です。デンマークは、欧米の中では一番安全な国です。もちろん犯罪がないわけではありませんが、兵器…銃やナイフの街頭での持ち歩きは禁止されています。最近こんな騒動がありました。街に出掛ける若者が、特に夜ですが、ナイフを持ち歩くようになったため、それを無くすため、街頭でのナイフの所持・携行がすべてが禁止になりました。車の中に持ち込むことも禁止されたのですが、それが大工さんや水道屋さんなど、職業上必要な方達までが対象とされてしまったんです。それが大問題になり、今は緩和されました。


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